日本ファンドレイジング協会が実施した第14回日本ファンドレイジング大賞に、「独立行政法人国立科学博物館」が輝いた。同館は、クラウドファンディングで、国内史上最高額の約9億円を集めた。(日本ファンドレイジング協会=宮下 真実)
ファンドレイジングとは、非営利組織がその活動資金を調達するだけではない。その活動が解決しようとする社会課題への理解を深め、共感の輪を広げることを通じて、「社会を変えていく手段」の一つだ。
博物館などの施設は、資料収集・保存、調査研究、展示、教育普及といった活動を一体的に担う施設だ。実物資料を通じて人々の学習活動を支援する施設としても、重要な役割を果たす。
これまで博物館が担ってきた基本的な役割とともに、新たに社会的・地域的な課題への対応と、持続可能な経営基盤の確立の必要性が問われている。