濱﨑 祐一(ソニー生命保険株式会社 ライフプランナー営業本部 ライフプランナー推進部 ナレッジシェア推進課)
現在、ソニー生命では、社員の自主組織「ボランティア有志の会」による震災復興支援活動や知的発達障がいの方々の社会参加をサポートする「スペシャルオリンピックス日本」への支援など、多くの社会貢献活動が行われています。
その中で、これから社会に羽ばたく子どもたちに夢を持つことの大切さを実感してもらいたいという思いでやっているのが「ライフプランニング授業」です。普段、お客さまに提供するライフプランニングを学校教育用にプログラム化したもので、本業との親和性が高い社会貢献活動となっています。
現場のライフプランナーが講師として、地元の中学校や高校、大学などに出向き、ライフプランニングの大切さを伝えていく、いわゆる出張授業です。2006 年から開始して、これまで延べ600校以上の学校にこのプログラムをご提供してきました(2013年度実績:134校)。
ライフプランニングというと、子どもたちには難しいのではないかという声もありますが、仮想の家族のライフプランをみんなで考えていく参加型プログラムなので、約100分の授業中、子どもたちもとても積極的になってくれます(生徒6人にライフプランナー1人が講師となるグループワーク形式で対応する場合もあります)。
授業の後半、当社のシミュレーションソフトを活用し、みんなで作ったライフプランをお金の面から検証します。生徒の悲喜こもごもが出る瞬間です。結果、しっかり貯金ができることもあれば、大赤字に転落してしまうこともあります。最後には、ライフプランの実現に何が大切か、ライフプランナーがプロの立場から伝えますので、子どもたちも夢をあきらめるのでなく、実現させたいという前向きな気持ちになって終わります。普段はあまり目立たない子どもが積極的に発言したり、多くの子どもが保護者への感謝の気持ちを感想に書くなど、先生方にとっても、子どもたちの新たな一面を発見できる貴重な機会となっているようです。
