記事のポイント
- 東京都は、バイオ燃料活用の支援事業に、清水建設など4社を選定した
- ユーグレナが提供するバイオディーゼル燃料を、「Torch Tower」の建設に用いる
- 建設現場でのバイオディーゼル燃料の活用により、脱炭素社会の実現をめざす
東京都はこのほど、バイオ燃料活用の支援事業に、清水建設、三菱地所、三菱地所設計、ユーグレナの4社を選定した。ユーグレナが提供するバイオディーゼル燃料「サステオ」を、日本一の高さとなる「Torch Tower」(東京・千代田)の建設で活用する。脱炭素社会の実現のために、バイオディーゼル燃料の活用が広がっている。(オルタナ編集部=松田 大輔)

東京都は「ゼロエミッション東京」の実現に向け、環境負荷が少ないバイオ燃料の活用を進める。その一環として、「バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」で4社を選定した。
高さ約385メートルと日本一の高さになる「Torch Tower(トーチ・タワー)」の建設に、バイオディーゼル燃料を活用する大型プロジェクトだ。同タワーは、2028年に完成予定だ。東京都は、最大8千万円を助成する。
清水建設が施工、三菱地所が開発、三菱地所設計が設計監理を担当する。ユーグレナがバイオディーゼル燃料「サステオ」を提供し、大型の建設機械の燃料に用いる。
「サステオ」は、バイオマス(生物資源)を原料とする。燃料を使用する際にはCO2を排出するものの、原料のバイオマスが光合成するときにCO2を吸収する。実質的にネットゼロとなり、脱炭素社会の実現に貢献できる。