タイヤ電池搭載の街路灯を実証、丸紅や双日など18社が参画

オルタナ78号「廃棄物・静脈物流トピックス」18

ルネシス(佐賀県みやき町)はタイヤ電池プロジェクトへ加盟している丸紅や双日など18社とともに、使用済タイヤをリサイクルして生まれる世界初の次世代型蓄電池「タイヤ電池」 の実証試験を開始した。

タイヤ電池は使用済タイヤと汎用資源から得られるイオン原料を用いて製造する蓄電池だ。通常の蓄電池と違いレアメタルなどの希少資源を使用しないほか、使用済みタイヤを熱分解する際に抽出されるガス分や軽質油分は使用済みのタイヤの熱分解に再利用されるとのことで、環境負荷の軽減が可能だ。

現在の性能を前提にすると、使用済みタイヤ10tから住宅42戸分の電力需要を賄えるタイヤ電池を製造することができる。

今回の実証は2024年7月下旬~10月下旬の間、佐賀県の太陽光パネルを搭載した街路灯に設置されて行われる。

今後の改良・開発を通して、タイヤ電池の容量を増やし、収率をさらに引き上げていく計画だ。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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