官民連携で廃棄おむつの循環へ、固形燃料や新たな紙おむつに

オルタナ78号「廃棄物・静脈物流トピックス」25

相馬市、タケエイ(東京・港)、瑞光(大阪府茨木市)、山形大学との間で、「使用済紙おむつのリサイクル技術推進に関する連携協定」を締結した。

連携協定締結式(左から山形大学・黒田充紀・米沢キャンパス長、タケエイ・阿部光男社長、相馬市・立谷秀清市長、瑞光・梅林豊志社長)
連携協定締結式(左から山形大学・黒田充紀・米沢キャンパス長、タケエイ・阿部光男社長、相馬市・立谷秀清市長、瑞光・梅林豊志社長)

高齢化社会の進展で使用済紙おむつの排出量は増加傾向にある。繊維製衛生用品の業界団体の調査によると、2020年は子ども用・大人用おむつの排出量は2204万トンだったが、30年には2449万トンになると推計される。

協定は、市内で発生した使用済み紙おむつを4者が協力し固形燃料や新たな紙おむつとして再資源化する技術を推進し、環境への負荷軽減、持続可能な循環型社会の構築を目指す。

サステナX

相馬市から排出される廃棄物をタケエイ社がリサイクルし、瑞光社が素材として活用することで循環を促し、山形大学が評価し、改良するというスキームを構築する。これまで資源化の難しかった廃棄物などを循環資源に変革して、高度で円滑な循環型社会を実現する。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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