「ひるまないぞ!」(田口ランディ)

■エゴからエコへ

12月3日夜、韓国に非常戒厳令が発動。翌日には解除されたが大ニュースだ。私はいま65歳にして東洋医学の専門学校に通っているが、学校で同級生(25年1月に成人式の子たち)に「韓国に戒厳令が出てびっくりした」と言うと、「戒厳令って何ですか」と聞かれた。

「国家の非常事態に司法、立法、行政権などを軍の支配下に置くことだよ」

「ああ、そういうこと」

今の若者たちはニュースを見ない。情報はSNSから得るけれど、おおむね自分の興味の範囲のものを視聴するので、国際情勢にはたいへん疎い。とはいえ、自分が20歳の時を振り返れば、やっぱり国際情勢には疎かった。

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田口 ランディ(作家)

作家 東京生まれ。 近刊は地下鉄サリン事件実行犯で昨年に死刑執行された林泰男との14年間の文通・交流をもとに描いた私小説「逆さに吊るされた男」(河出書房新社)

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キーワード: #サステナビリティ

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