LINEヤフーが提供する「Yahoo!ネット募金」は、サービス開始から20年を迎え、総寄付額が115億円を超えた。同サービスは、クレジットカードやVポイントを活用し、1ポイントから手軽に寄付できる点が特徴だ。(特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会=宮下 真実)
特に、2024年1月の令和6年能登半島地震の支援プロジェクトを契機に、20代からの寄付が増加し、若年層の利用が約4割に拡大した。寄付先では、災害支援が最も多く選ばれる一方で、動物支援や子ども支援など幅広い分野にも関心が寄せられている。
さらに、キャッシュレス決済サービス「PayPay」の導入がすでに一部の団体で可能となり、これによりスマートフォンを利用した簡便な寄付が現実のものとなっている。
こうした環境整備によって、より多くの人々が気軽に寄付に参加できるようになった。寄付文化の広がりと、個人が社会課題解決に貢献する機会がますます増えていくことを期待したい。