米国のファンドレイジング協会(AFP)が実施する「ファンドレイジング・エフェクティブネス・プロジェクト(FEP)」は、寄付額やドナー数、リテンション率(継続率)など、ファンドレイジング活動に関する最新のデータを提供している。(特定非営利活動法人日本ファンドレイジング協会=宮下 真実)
2024年第2四半期の報告によると、総寄付額は前年同期比で増えたものの、ドナー数とリテンション率(継続率)が減っていることが明らかになった。
リテンション率とは、前年に寄付を行ったドナーのうち、今年も寄付を行ったドナーの割合を指す。この傾向は、寄付活動における新規ドナー獲得の重要性を再認識させるとともに、既存ドナーとの関係構築や維持の難しさを浮き彫りにした。
特に、リテンション率(継続率)の低下は、継続的な支援が必要な非営利団体にとって大きな課題だ。これらのデータは、日本におけるファンドレイジング活動にも示唆を与えるものであり、寄付者との長期的な関係を築く施策が不可欠である。