
英国生まれの自然派化粧品ブランドのラッシュは、昨年2月から5月までに製品で使用するラメを、従来のプラスチック由来から海藻や鉱物由来のものに切り替えた。プラスチック由来のラメを使わないことで、環境負荷を減らす狙いだ。
同社はプラスチック製ラメの代替として、カンテンや、アラメ(昆布の一種)などを用いた海藻由来のラメを開発。水で溶けないよう作られているが、海藻由来のため生物が摂取しても時間とともに消化される。また、マイカなどを砕いて作った天然鉱物由来のものもあり、製品によって使い分けている。
切り替え第一号となったのは、イースター限定商品として昨年2月に発売したバブルバー(泡風呂の素)「ゴールデンエッグ」だ。砕いた製品を湯船に入れて湯をためれば、たちまち泡風呂が完成する。表面の光沢部分に使われているのが、鉱物由来のラメだ。
他にも、定番商品のゴールドフィーバーでは、カンテン由来のラメを、現在販売中のバレンタイン商品「ロンリーハート」も鉱物由来のラメを使っている。(いずれもバブルバー)。
マイクロビーズやマイクロプラスチックと呼ばれる、0.5ミリメートル以下のプラスチック片については、米国では規制法が提出されている。生分解されず、軽いため海に出されると滞留してしまう。また、生物が摂取すれば消化せず体内に蓄積していくことになる。化学物質を吸着しやすいという性質もあり、問題視されている。