三井住友信託銀行は1月30日、七里ケ浜小学校(鎌倉市)の4・5年生約100人を対象に、鎌倉の映像教材とICT(情報通信)技術を活用した出張授業を行った。子どもたちは、「鎌倉の景観を守るためにできること」をテーマに、自分たちに何ができるかを話し合い、「地域の活動のお手伝いに行く」「募金をする」「広めるためにチラシやポスターを作る」などの声が上がった。(福島由美子)
三井住友信託銀行CSR推進室の石坂彩さんはこの日の授業で講師役を務め、「鎌倉の名所、鶴岡八幡宮の裏山の宅地開発計画に、住民が反対運動をして全国から募金を集め景観と自然を守り、地域の人々が50年以上、山が崩れないよう手入れをし続けてきました」と、子どもたちに語りかけた。

この授業は、自然環境や文化財などを開発から守る「ナショナル・トラスト活動」を支援する同行が、CSR活動の一環として行っている。
今回は、天神崎(和歌山)、小網代(神奈川)、美作水源の森(岡山)に続き、4回目の開催。いずれも、2012年に開始した持続可能な開発のための教育(ESD)のプログラムで、教育委員会や学校、地元のNPOらと連携して授業づくりを行っているのが特徴だ。
環境専門のインターネットメディア「Green TV Japan」の設立を手掛けたTREE(横浜市中区)が企画・プロデュースと映像教材の制作を行っている。大型テレビやプロジェクターなどのICTと映像教材を組み合わせた授業は、「分かりやすい」「楽しい」と、子どもたちや先生に評判だ。
■ 映像で鎌倉の歴史を学ぶ