「中国はトランプ関税を恐れない」と専門家、南への輸出増で

記事のポイント


  1. 太陽光・バッテリー・EVは、中国の対外輸出の拡大を牽引している
  2. 中国の太陽光・風力とEVの輸出総額のうち、米国向けは4%に過ぎない
  3. 「クリーン技術へのトランプ関税を、中国は恐れる必要がない」と米専門家

太陽光発電・リチウムイオン電池、電気自動車(EV)は中国で「新三様」(新・三種の神器)と呼ばれる。近年、これらのクリーンテクノロジーは、中国の対外輸出の拡大を牽引してきた。中国の気候政策やクリーンエネルギーに詳しい米専門家は、「中国の太陽光と風力発電、EVの輸出(金額ベース)のうち、米国向けはわずか4%であり、この産業へのトランプ関税は、中国にとって恐れる必要がない」と分析する。(オルタナ副編集長=北村佳代子)

「中国はトランプ関税を恐れない」と米専門家

トランプ政権は2月4日、中国からの輸入品に10%の追加関税を課した。

しかし、米アジアソサエティ政策研究所(ASPI)チャイナ・クライメート・ハブのラウリ・ミルヴィルタ上級研究員らは、「中国製EV・再エネは、米国向けが輸出総額の4%にしか過ぎず、トランプ関税を恐れる必要はない」という。

ミルヴィルタ上級研究員らは、国連貿易統計をベースに中国のクリーンテクノロジーの輸出動向を分析し、英メディア「ダイアローグ・アース」に発表した。

■米国は中国にとってニッチな市場
■中国の太陽光、風力、EVはどの国が最も多く輸入しているのか
■グローバルサウス向け輸出は今後も拡大傾向に

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北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

北村(宮子)佳代子(オルタナ輪番編集長)

オルタナ輪番編集長。アヴニール・ワークス株式会社代表取締役。伊藤忠商事、IIJ、ソニー、ソニーフィナンシャルで、主としてIR・広報を経験後、独立。上場企業のアニュアルレポートや統合報告書などで数多くのトップインタビューを執筆。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。2023年からオルタナ編集部、2024年1月からオルタナ副編集長。

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キーワード: #脱炭素

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