記事のポイント
- 3月22日20時30分から21時30分の1時間、世界の著名施設が一斉に消灯する
- 気候変動と生物多様性保全への意志を示すアクションの一環だ
- 日本でも東京タワーやレインボーブリッジなどが消灯する

世界中の人々が同じ日、同じ時刻に消灯することで、気候変動と生物多様性保全への意志を示すアクション「EARTH HOUR (アースアワー)」。2025年は3月22日に実施する。180以上の国と地域が参加し、現地時間の20時30分を迎えた地域から順次消灯を行う。(オルタナ副編集長=吉田広子)
アースアワーは、毎年3月末の土曜日の20時30分から21時30分の1時間、気候変動と生物多様性保全への意志を示すために、世界各地で消灯する取り組みだ。2007年にWWF(世界自然保護基金)オーストラリアが始めた。
2024年には、オペラハウス(オーストラリア)、コロッセオ(イタリア)、サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)、エッフェル塔(フランス)、ロンドンアイ(イギリス)、エンパイア・ステート・ビルディング(アメリカ)など、世界各地の著名な施設が消灯に参加した。
2025年には、日本でも東京タワー、東京スカイツリー、レインボーブリッジ、六本木ヒルズ、ニデック京都タワーなどが参加する。
企業も50社以上参加し、それぞれの施設で一斉に消灯を行う。例えば、三菱地所ホテルズ&リゾーツは、「ザ ロイヤルパーク キャンバス」などのホテル館内で、ライトダウンやサステナブルカクテルの提供などを行う。
「丸亀製麺」などを展開するトリドールホールディングス、「和食さと」などを展開するSRSホールディングス、ワタミやタリーズコーヒージャパンなど外食チェーンも合同でアースアワーに参加する。
ワタミは、直営・FC店舗14業態288店舗で一斉に消灯するほか、一部店舗で「有機野菜のお通し」や「ヒノキの香り付きおしぼり」を提供する。
WWFインターナショナルのキルステン・シュイット事務局長は「私たちは、これまでにないほど危機的な状況に直面している。2024年は観測史上最も暑い年となり、歴史的な山火事や干ばつも発生している。アースアワーを通じて、個人、地域社会、企業が一体となり、大きなインパクトを生み出していきたい」とコメントした。