
リコージャパンは5月30日、河川のごみ拾い「荒川クリーンエイド」を東京・足立区の荒川河川敷で開いた。NPO法人荒川クリーンエイドフォーラムの協力で、リコーグループ社員やその家族、他企業の社員、学生、地域住民ら57人が参加した。それぞれが環境保全や生物多様性の意識を高めるなど、有意義なイベントとなった。(CSR48、リコージャパンCSR推進部=太田康子)
荒川クリーンエイドは、ただ「ごみ拾い」をするだけではなく、ごみの数をカウントしながら5~6人のチームで拾うのが特徴だ。
拾ったごみは、弁当容器やプラスチックの破片など細かく分類。ある程度拾ったら調査シートを記入し、活動の最後に集計する。このゴミを数えるという作業が、その後の振り返りに反映される。
約40分の作業を終えて、初めての参加者に感想を聞いていく。一般参加の男性は「拾った時におにぎりの袋が多くて、ここで食べて捨てた人がいるのかな、とイメージが湧いて腹が立った」。一般参加の女性は「河川敷のごみ拾いは初めて参加したが、漂着ゴミの多さに驚いた。」と語る。
「皆さんが拾ったゴミは、上流から流れてくるゴミが多いです」という説明をNPOから受けた後、各チームに紙芝居が配られた。クチバシに釣り糸が絡みついた鳥の写真や豊富なイラストで、荒川の環境を守るために自分たちが出来る事を考えさせる内容だ。
「ごみを増やさないためにはどうしたらよいか」という問いかけに、参加者からは「そもそもごみを捨てない」という声が上がった。荒川クリーンエイドではこのように拾った後のワークショップや振り返りにしっかり時間を割いて、参加者の意識付けを行っている。
元々見知らぬ人同士でチームになっていた参加者たちも、一緒にゴミを拾い紙芝居をするころにはすっかり打ち解けた。