
積水ハウスは、関東工場(茨城県古河市)の敷地内に、最新の環境技術を取り入れた実証実験住宅3棟を集めた「積水ハウス エコ・ファースト パーク」を開設、5月19日から運営を開始した。同社の環境技術をアピールするだけでなく、建築を学ぶ学生や一般の小中学生、市民団体などにも公開し、学習の場として活用していく。(オルタナ関西支局=神崎英徳)
3棟はそれぞれ、2006年に東京都国立市に建設した実験住宅を「風の家」として、2008年洞爺湖サミットで建設した「ゼロエミッションハウス」を「あしたの家」として、さらに、2010年横浜APEC(アジア太平洋経済協力)で公開した「観環居」を「木の家」と名付け、公開したものだ。
建築時期や思想の異なる3棟を同時に見学することで、環境住宅の歴史や技術の高さが感じられるのが特徴だ。たとえば「風の家」は、先人の知恵に学び、縁側空間や通気天窓を設け、都心におけるサステイナブルな暮らしのあり方を追求したもの。
「あしたの家」は、省エネ・創エネ、環境技術を組み合わせることにより、住宅のライフサイクル全体のCO2排出量ゼロと建築廃棄物ゼロを実現した。また、「木の家」は、最新の通信ネットワーク技術を利用したエネルギー管理など、未来の住まいの可能性を示したものと、それぞれ特徴が異なっている。