日本ファンドレイジング協会と韓国SKグループの企業財団であるセンター・フォー・ソーシャル・バリュー・エンハンスメント・スタディーズはこのほど、両団体が協働で実施する「アウトカムファンド・フォー・IMM」の1年目の取り組みと成果をまとめた「プログレスレポート」を公表した。
このファンドは、社会課題の解決に革新的なアプローチで取り組む事業者に資金提供を行う。事業によって起こした社会の変化や効果(アウトカム)も測定する。
参加事業者は、インパクト測定・マネジメント(IMM)の導入・実施支援を受ける。加えて、使途を定めない柔軟な資金提供なので、より革新的かつ効果的な取り組みに挑戦し、変化に機敏に対応することが可能となる。
1年目には、全国から応募のあった50組織の中から4つの事業者が選ばれ、それぞれが目指すアウトカムを特定し、その達成に取り組んだ。
その結果、すべての事業者が当初の目標を大きく上回る成果を達成し、IMMの導入も進展したことが報告された。
この取り組みを通じて、事業が生み出すアウトカムに関するデータが蓄積され、社会課題の解決に向けた新たな資金提供モデルの可能性がさらに広がることが期待できる。