浜松市は、使用済み紙おむつの水平リサイクル実現に向けた実証事業を開始する。本事業では回収からリサイクル、再製品化までの一連の流れを検証する。(エコスタッフ・ジャパン)

事業には栗田工業、リサイクルクリーン(浜松市)、杏林堂薬局(浜松市)、天竜厚生会(浜松市)、ユニ・チャームの5社が協力。栗田工業は小型処理機「クリタサムズシステム」をリサイクルクリーン社へ設置し、分別処理を実施。家庭系廃棄物は杏林堂薬局の店舗で回収し、事業系は天竜厚生会が提供する。
実証では、再生パルプやプラスチックの製品化試験を行うほか、CO2排出削減効果や運用課題の検証も進める。回収は2025年1月6日から24日まで、処理機の稼働は1月15日から29日まで実施された。
浜松市では年間で1万7千トンの使用済み紙おむつが焼却処理されている。実証事業後は法令許認可の取得や資源化施設の整備を経て、事業化のフェーズへと移行するロードマップを描く。持続可能な資源循環モデルの構築に向けた取り組みに注目が集まる。