福島県いわき市では下水汚泥などを再生利用し、バイオガス発電や固形燃料を製造する取り組みを開始した。同取り組みはこれまですべて焼却処分していた汚泥を再利用してバイオガス発電するもので、東北初の事例となる。(エコスタッフ・ジャパン)

市内で発生する下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥を新たに整備した中部浄化センター下水汚泥等利活用施設へ集約し、嫌気性消化施設や固形燃料化施設で処理を行い固形燃料化させる。製造された固形燃料は、施設内で汚泥を脱水・乾燥させる設備の熱源として循環利用することができる。
これらにより一般家庭約1100世帯分の年間消費電力量の発電が可能となる。従来の焼却処分と比べ、年間約7700㌧(一般家庭約2600世帯分)の二酸化炭素排出削減につながる。運営は20年間を見込む。