日産自動車は製造時のCO2排出量を削減したグリーン鉄鋼板の採用を増やす。(エコスタッフ・ジャパン)

鉄の製造過程では高炉で鉄鉱石を還元する過程においてCO2を排出するが、原料を鉄鉱石から低炭素還元鉄に置き換えることでCO2排出量を削減するとともに、高炉製法から電炉製法に切り替えることで製鉄時のCO2排出量を削減している。同社は2023年からグリーン鉄を導入してきたが調達先を拡大する。これにより、グリーン鉄使用量を23年度比で約5倍に増加する。
日産自動車は30年までに原料の生産から使用済み自動車のリサイクルまでのサイクル全体でCO2排出量の30%削減を目指し、最終的にカーボンニュートラルを実現することを目標に掲げている。素材の調達段階の脱炭素に取り組むことで、目標実現へ加速する。