産廃不適正処理が増加傾向に

環境省は、令和5年度の産業廃棄物不法投棄等の状況を公表した。新たに判明した不法投棄件数は100件、総量は4.2万㌧で、前年度から減少。不適正処理件数は121 件、総量は5.0万㌧ と増加傾向にある。(エコスタッフ・ジャパン)

不法投棄の新規判明件数は、ピーク時の平成10年代前半に比べて大幅に減少し、一定の成果が見られる。一方で、悪質な事案は後を絶たず令和5年度だけで5000㌧以上の大規模事案2件(計2.6 万㌧)を含む4.2 万㌧が新たに発覚した。

年度末時点での未処理事案は2876 件、総量約1011.2 万㌧に上る。未処理事案で支障が生じている4件は支障除去措置を実施中で、支障のおそれがある66 件については支障のおそれの防止措置、周辺環境モニタリングなどを実施する。環境省は都道府県と連携し、監視活動の強化や専門家の派遣を進める考えだ。大規模事案を中心に未然防止や早期対応による拡大防止も推進する。

さらなる対策強化で適正処理の浸透を目指す。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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