軒裏換気で120分準耐火に

日本住環境(東京・千代田)はこのほど、軒裏換気部材「ep120軒ゼロ」で業界初の120分準耐火構造を取得した。

木造需要が高まる中で軒裏換気の必要性が高まっている

脱炭素やカーボンニュートラルへの取り組みから大規模木造建築が注目されている。一方で、外部から雨水を入れないことと室内の水蒸気を換気することの両立や、火災時の避難時間の確保が課題となっていた。

大規模木造建築物の耐火構造では軒裏の規定がない。これまで120分準耐火構造を取得した軒裏換気部材はなく、法規制に対応するために躯体換気はグレーな状態になっているか、換気を一切とらないという設計になっていた。換気ができないと水分が長期間木材に作用し、カビや腐朽菌の発生で劣化につながるという悪循環に陥っていた。

「ep120軒ゼロ」は準耐火構造を取得したことで、大規模木造建築物の躯体換気を実現する。同社によると、近日発売予定だという。

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オルタナ編集部

サステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」は2007年創刊。重点取材分野は、環境/CSR/サステナビリティ自然エネルギー/第一次産業/ソーシャルイノベーション/エシカル消費などです。サステナ経営検定やサステナビリティ部員塾も主宰しています。

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キーワード: #オルタナ80号#林業

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