日本住環境(東京・千代田)はこのほど、軒裏換気部材「ep120軒ゼロ」で業界初の120分準耐火構造を取得した。

脱炭素やカーボンニュートラルへの取り組みから大規模木造建築が注目されている。一方で、外部から雨水を入れないことと室内の水蒸気を換気することの両立や、火災時の避難時間の確保が課題となっていた。
大規模木造建築物の耐火構造では軒裏の規定がない。これまで120分準耐火構造を取得した軒裏換気部材はなく、法規制に対応するために躯体換気はグレーな状態になっているか、換気を一切とらないという設計になっていた。換気ができないと水分が長期間木材に作用し、カビや腐朽菌の発生で劣化につながるという悪循環に陥っていた。
「ep120軒ゼロ」は準耐火構造を取得したことで、大規模木造建築物の躯体換気を実現する。同社によると、近日発売予定だという。