■雑誌オルタナ80号:オルタナティブの風(34)
初代地方創生大臣であった石破総理は、政権の中核的政策として「地方創生」を掲げ、進もうとしている。しかし、華々しく「地方創生」を掲げた安倍政権から13年、この政策は大きな成果を挙げていない。
そこには、3つの理由がある。
第1は「道府県の権限の限界」。
道府県に財源と権限が委譲されていないため、政府から交付される予算に頼り、政府の方針に沿った政策で動く発想を脱せない。そのため、地方創生を主体的に牽引すべき自治体の力が十分に発揮できていない。