スペイン発エコアルフ、海洋プラごみをスニーカーやバッグに

記事のポイント


  1. エコアルフが、海洋ゴミのペットボトルをリサイクルしたコレクションで新作
  2. 新たに「UTOコレクション」に加わったのは、スニーカー3型とバッグ5型だ
  3. 日本では三陽商会が展開し、海洋ごみの回収とリサイクルの普及を目指す

スペイン発のファッションブランド「ECOALF(エコアルフ) 」がこのほど、海洋ゴミのペットボトルをリサイクルした「UTOコレクション(ユーティーオーコレクション)」から新作を発売した。新たに加わったのは、スニーカー3型とバッグ5型だ。日本では三陽商会が展開し、海洋プラスチックごみの回収とリサイクル素材の普及を目指す。(オルタナ編集部=松田 大輔)

漁師を協力して海洋ごみを回収する(出所: エコアルフ)
漁師と協力して海洋ごみを回収する(出所: エコアルフ)

エコアルフはスペイン発のブランドだ。海洋ごみを回収し、ウェアやシューズ、バッグに再生して販売する。2009年に始まり、日本では20年3月から三陽商会が展開する。

同ブランドが目指すのは、海洋プラスチックごみの回収と、リサイクル素材の普及だ。「Because there is no planet B(第2の地球はないのだから)」をスローガンに、すべての商品を再生素材や環境負荷の低い天然素材のみで製造する。

スペイン・エコアルフ社とエコアルフ財団は15年、海洋保全プロジェクト「UPCYCLING THE OCEANS (アップサイクリング・ジ・オーシャンズ)」を始めた。15年から24年までに、ペットボトル、タイヤ、漁網など、累計約1700トンもの海洋ごみを回収した。24年には世界74か所・4000人超の漁師の協力を得て、海洋ごみの回収に取り組んだ。

引き上げられた海洋ごみは、分別して繊維に変え、スニーカーやバッグに生まれ変わらせる。これまで400種類以上もの生地を開発し、新たな製品をつくり出してきた。廃棄物から生まれたというイメージを感じさせないクールなデザインが特長だ。

海の廃棄物から生まれたスニーカー(出所: エコアルフ)
海の廃棄物から生まれたスニーカー(出所: エコアルフ)
matsuda daisuke

松田 大輔(オルタナ編集部)

中央大学総合政策学部卒業。2021年から米国サンフランシスコで研究資料の営業マネジャーとして勤務。2024年に株式会社オルタナ入社。

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