
今や、WEBサイトを持たないNPOは無いと言っても良いくらい、WEBはNPOにとって不可欠なコミュンケーションツールとなっています。まさに、名刺代わりですね。昨今では、WEBサイトを構築するための無料ツールも出回り、それほど高い技術や専門性がなくても簡単にWEBサイトを製作することができるようになりました。
一方、WEBサイトは単なるWEBカタログではなく、ステークホルダーとの間のインタラクションを醸成し、団体の意図する行動へと駆り立てる優れたコミュニケーションツールです。だからこそ、提供している製品やサービスの受益者や支援者など、団体のステークホルダーを見極め、その人たちにとっての使い易さや価値を提供できるものでなければなりません。(NPOマーケティング研究所代表=長浜洋二)
コミュニケーションツールとしてのWEBサイトの特徴としては、まず、自団体で管理運営するオウンドメディアであることが挙げられます。つまり、自分たちの都合の良いタイミングで、好きな情報を、好きなだけ発信(公開)することができるということです。また、FacebookやTwitterのようなフロー型の情報発信ツールと違い、情報を蓄積することができるストック型のため、潜在的な訪問者からは「ここに来れば何でもある」という役割も期待されています。
同じストック型のブログとの違いは、ブログが日記のように気軽に、かつ迅速に、イベントの様子やスタッフのつぶやきのようなライトな情報を発信するのに使用される一方、WEBサイトでは団体の基本情報や活動内容、イベント、人材募集、各種キャンペーン情報など多岐にわたる公式な情報が発信されることに加え、寄付や会員の獲得、資料請求やメルマガ登録、問合せなどの様々なアクションを誘導することができる点でしょう。
NPOがWEBサイトを運営するにあたり、必ず備えるべき25の基本機能/要素があります。