メーカーが育児専門家と国際調査を実施したところ、日本の赤ちゃんの睡眠環境には問題があることが明らかになったという。赤ちゃんのおしりを最長12時間、さらさらの状態を保てれば、赤ちゃんの睡眠に好影響を与える。付き添う母親もぐっすり眠れるという効果もある。

12時間さらさらのおむつが提供する価値を生かすため、「寝る子は育つ」という日本のことわざを使って「脳育眠」という言葉を生み出した。赤ちゃんの睡眠問題を提示し、その解決策と位置づけた商品として訴求することにより、売り上げは向上したそうだ。
■なぜその製品ができたのか「Why」を突き詰める
企業において、商品の認知を広める狭義のマーケティングから、なぜその商品ができたのか「Why」を突き詰めていく時代に入ってきているのではないだろうか。本質を追求することは、自社の存在意義を改めて問うことにもなる。それが、自社の強みの再認識となり、仕事や会社への誇りを持つきっかけになるのではなかろうか。また、それを世界に発信していくことが、日本企業ひいては日本人としての誇りに改めて気付くきっかけになるのかもしれない。