『協創力が稼ぐ時代』―――これは、私の新著のタイトルです。ウィズワークス社から10月発売。副題は「ビジネス思考の日本創生・地方創生」です。オルタナは「ソーシャル・イノベーション」を掲げています。私のコラムニストとしての連載はこの理念に即して執筆してきましたが、この連載も含め、さまざまな「ストーリー」を体系立ててまとめたものが本著です。今回は、そのご紹介もかねて、今なぜ「協創力」が必要なのかご説明します。(伊藤園 常務執行役員=笹谷秀光)
■「協創力」とは

「協創力」とは、みんなで連携・協力して新たな価値を生み出すことです。今日ほど、人と人のつながりによる「協創力」が求められる時代はありません。それは、課題先進国である日本では、各関係者が各自で解決できる課題が限られるからです。
今は、関係者が相互に補完し合いながら横に並ぶ(「フラット」という)形で知恵を出していく、「協創」という手法が求められます。
書籍も「協創」ででき上がることを今回は特に実感しました。企画段階から明日の日本への「協創」を目指してプロの技を魅せたウィズワークス社の高橋大輔氏をヘッドとするすばらしいチーム(編集の井上明美、薄井浩子、デザインの井上祥邦の各氏)の力があります。
例えば、井上祥邦氏による本書のデザインをご覧ください。日本地図が、各地の「いいもの」のアイコンでできています。「全国津々浦々からのクールジャパン」を表現したものです。
■「全国津々浦々からのクールジャパン」