三陸の若手漁師グループ「フィッシャーマンジャパン」による三陸産魚介類を使った「FISHERMAN BBQ」が9月25日、川崎市で開催された。同グループは日本の未来の水産業を視野に、「真にカッコよくて稼げるフィッシャーマン」を目指して結成された一般社団法人。三陸の漁業と東京の生活者を繋げることを目的に、若き漁師と一緒に会話を楽しみながら、旬の食材のおいしい焼き方を楽しく学ぶ参加型イベントである。それを支えたのは、大手企業勤務を経て起業した多彩なサポーターたちだ。(CSR48、キューアンドエーMSSP事業部=来栖香)
■若き漁師とヤフーとの共同事業

会場となった川崎市幸区のイベントスペース「Rock Hills Garden」の屋上には、三陸の腕利き漁師から直送されたホタテやアナゴなど豪華食材が並び、バーベキューパーティーが始まった。今回は、10月23日からの定期開催に備え、フィッシャーマンジャパンの趣旨に賛同する都内などの社会人を集めてのプレイベントという位置づけである。
フィッシャーマンジャパンは日本の漁業を世界で再び戦える産業にしようという志の若き漁師と、IT企業のヤフーが、水産業をこれからの若者世代が憧れるようデザインするために共同で2014年5月に立ち上げた取り組みだ。ヤフーは2012年に経営陣が変わったことをきっかけに、「課題解決エンジン」という「世の中の問題を解決するサービス」を提供する事業を開始した。

その一環として東北の課題を解決する復興支援室を立ち上げ、マネジャーの長谷川琢也氏がフィッシャーマンジャパンの事務局へ出向するという形で移住し、現地でプロジェクトを猟師たちと一緒に運営している。
■フィッシャーマンジャパンを支える起業家たち