首相夫人の安倍昭恵氏が主宰し、校長を務める講座型スクール「UZU(うず)の学校」が12月6日、東京・六本木のGoogle東京オフィスで開催された。49歳までの女性を対象にしたこのスクールは、2014年7月の開校から数えて今回で6回目。様々な分野で活躍するパネラーが「女性×働く」というテーマに沿って、自身の キャリアを振り返りながら語り合った。(CSR48、リコージャパンCSR推進部=太田康子)
■女性が楽しいことをして世の中を明るくする

第一部のテーマは「ここで『働く』~地域と女性」。デジタルマーケティングプランナーの小川和也氏が副校長としてモデレーターを務め、家事代行サービスのパイオニア企業である ベアーズの高橋ゆき氏、東京から愛知県へ移住した働きごこち研究所の藤野貴教代表、商業デザインの世界から南房総で海人の世界に飛び込んだ鈴木直美氏が登場した。
「どこにいても自分がやりたい事は実現できる」と語る鈴木氏は、かつて自身がデザインした制作物がイベント後に大量にゴミとして解体されるのを見て、資源を大事にする人が多いと思う1次産業への転身を決めたという。
大手人事コンサルティング会社を経て愛知県の田舎で起業し、3児の子育てにも奮闘する藤野氏は、「かつては仕事への頑張りと同じだけイライラも感じていた。移住した事で呼吸の深さが変わった。時間が空いても生産的なことはせず 、何もしない時間というのも必要ではないか」と話した。参加者からの「とは言え、何もかも捨てての移住は実際には難しいのでは」という質問に藤野氏は、「終(つい)の住処ではなく、あくまでハブを探すというニュートラルなスタンスが大事なのでは」と答えた。