■酸化防止剤を極力ゼロに
雄大な景色が広がる人里離れた「コース・マリーン」の敷地内には、13種類の品種の古いぶどうの木が雑居する特殊なワイン畑がある。そこのぶどうの枝を接木する「セレクション・マサル」という昔ながらの手法で植樹し、バラエティーに富んだ品種のぶどうを栽培している。
いち早く、バイオダイナミック農法と醸造法を実践し、1993年にその厳しい品質認定ラベル「デメテール」を取得しているが、酸化防止剤である二酸化硫黄添加量を同機関の許容量(70mg/1リットル)をゼロに近づけるなど、自然醸造の限界にも挑戦している。因みに、オーガニックワインの許容量は150mg/1L、それ以外のワインは220mg/1Lだ。

■AOCが禁じるぶどう品種で作る