
「地域の課題×企業の力×光るアイデア=課題解決」
地方創生は筆者のライフワークになりつつある。「地域の課題×企業の力×光るアイデア=課題解決」だ。これをテーマに12月9日、10日には東京都渋谷のヒカリエで「まちてん」という名の「地方創生フォーラム」が開かれる。参加者を代表して筆者が「まちてん実行委員長」を務め、準備が進んでいるのでご紹介したい。(株式会社伊藤園 常務執行役員=笹谷 秀光)
「日本のまちに、光を当てよう!」 実行委員長からのメッセージ
実行委員長として次のメッセージを発信している。このイベントの狙いをご理解いただければ幸いである。
まちてんは、まちづくりにとって重要な主体である自治体、企業、大学、ソーシャルビジネス(社会起業家)、メディア、NPOなどのオープンイノベーションによって、地方創生の実現を目指すまちづくりの共創プラットフォームである。
昨年はソーシャルビジネスにフォーカスし、11月にはじめて実施された。非常に多くの方々にご参加いただくとともに、まちてんをきっかけとしたまちづくりの取り組みが全国で起こっている。今年は企業・大学にフォーカスして新たなイノベーションに向けた取り組みを行いたい。
もともと日本には、近江商人の「三方よし」(自分よし、相手よし、世間よし)という考え方がある。ただ、これとともに「陰徳善事」という「人知れず社会に貢献しても、わかる人にはわかる」という考え方もあるが、これからのグローバル時代では通用しない。そこで、「三方よし」に「発信性」と「学び」を加えた「発信型三方よし」の場として、まちてんは新たな一面を見せることになることを期待している。
「協創」と発信の場
もちろん、企業だけでの取り組みではなく、まちづくりに関わるみなさんとの共創が非常に重要になる。まちてんを通して、まちづくりを志すさまざまなアクターが出会い、次のアクションと明日へのレガシー創出につながる機会にしたいと思っている。
「新しいカタチの協業と成長のはじまりの場」としてご活用いただきたい。
ちょうど2020年の東京オリンピック・パラリンピックの実施をひかえ、世界の注目が集まる状況にある。先進的なまちづくりの創意工夫や全国津々浦々のクールジャパンをインバウンドも含めて世界に向けて発信できる。昨年国連で採択された2030年までの国際社会共通の目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」も踏まえ、持続可能なコミュニティ形成のレガシーの潮流へとつなげる絶好のチャンスである。
だからこそ、渋谷ヒカリエという発信性の高いセッティングが重要だ。