
今回は、最近私が関わり公表されたレポート(報告書)、書籍、特集雑誌の紹介と、先日訪ねたベトナム・ハノイでの「社会的事業」支援団体(CSIP)について報告しましょう。
レポートは、国際貿易投資研究所(ITI)のフェアトレードビジネスモデル研究会の報告書『フェアトレードビジネスモデルの新しい展開』で、私は第4章「持続可能な発展・開発動向とフェアトレード ―社会・経済システム変革の可能性―」を執筆しました。従来の市場経済・自由貿易に対抗し、途上国の貧困・社会問題の解決をめざしたフェアトレード運動、その新展開を見通す野心的な内容です。
書籍は、私が責任編集で刊行した『共存学4:多文化世界の可能性』(弘文堂)で、本連載記事とも深くかかわる内容ですので、ご興味ありましたらぜひご一読ください。
雑誌は、『農業と経済・臨時増刊号:ここまで来たバイオ経済・生命操作技術――私たちはどう向き合うか』、巻頭の総論を執筆しており、本連載の第5回に関連する内容です。
ベトナム、ハノイにはフィールドワーク授業の予備調査で訪れました(3/9~12)。協定校のハノイ大学(日本語学部)、JICA(国際協力機構)ハノイ事務所ほか、児童強制労働・人身売買(誘拐)・家庭崩壊などの子供達を救援する団体(Blue Dragon Children’s Foundation)や社会的事業支援団体(CSIP:Center for Social Initiatives Promotion)を訪ねました。