
[Sustainablebrands.comから翻訳・転載] ハイネケン(オランダ)は今年初旬、年次報告書とサステナビリティ報告書を初めて一つにまとめた「ハイネケン・サステナビリティ・レポート2016」を発行した。画期的だったのは、米国で同報告書を発表するにあたり、より多くのターゲット層に読んでもらうため、GIF画像(短いアニメーション)を用いチャット形式で報告書の概要を伝えるサイト「どちらを選ぶ?」を導入したことだ。(翻訳・編集=小松 遥香)
「あなたは『日焼けした肌に見せるために、日焼けスプレー(タンニングスプレー)を愛用している』もしくは『このまま統合報告書を読む』のどちらを選びますか」。ホームページを開くと、GIF画像と共に2つの質問が表示される。
報告書と関係なさそうな前者の質問を選ぶと、同社が昨年実施した飲酒運転防止の取り組み件数や「乗るなら、飲んではいけません」というメッセージが、短い文章と絵文字付きの会話で表示される。
読み終わると、「『そうなんだ。話を戻すけど、肌を焼くのは良いことだよ。もっと焼きたい』もしくは『その取り組みについて詳しく知りたい』のどちらを選びますか」と再び質問が表示される。前者を選ぶと、同社の二酸化炭素排出量削減の取り組みについて、同様にチャット形式で教えてくれる。後者を選んだ場合は、報告書の該当箇所が表示されるという仕組みだ。