3月8日に東京、宮城、愛知、大阪、の4都市でHAPPY WOMAN FESTA2018が開催された。これは、女性がいきいきと生きられる社会を実現すべく、国際女性デーを日本の新たな文化行事として定着させようというもの。主催の一般社団法人ウーマンイノベーション(東京・港区)は、昨年開始した同イベントの規模を更に拡大し、今年は全国で約100のセッションを展開、国際女性デーを社会的ムーブメントへと育てた。(CSR48リコージャパン太田康子)
イベントのオープニングに先がけて、3月4日には恵比寿ガーデンプレイスで、シンガーの倉木麻衣氏がテーマソング「WE ARE HAPPY WOMEN」を披露した。これは一般公募で選ばれた女性たちと共に、ワークショップで制作した、いわば「女性の応援歌」である。
会場やその周辺はテーマカラーの黄色の花で彩られ、ファンや買い物客がコンサートや近隣商業施設のワークショップに参加するなどして賑わった。

国際女性デーは、43年前に国連で制定された記念日だ。その起源はニューヨークで行われた女性労働者によるストライキや、婦人参政権を求めたデモに由来し、ロシア革命の引き金になったとも言われる。今年の世界の動きとしては、スペイン全土で男女格差と性差別に反対する530万人にも及ぶ24時間ストライキがあり「女性が止まれば世界は止まる」のスローガンが叫ばれた。
フランスではマクロン大統領が、今後、同等の職務に対して男女で賃金格差をつけている企業を公表する方針を打ち出している。イタリアのミモザの日を筆頭に、ロシアやベトナムをはじめアジア諸国でも、花を贈りあう日として定着している。サウジアラビアでは、今年から女性のスポーツ観戦が許されることになり話題になったが、この日は女性のジョギング大会が行われた。
一方、日本では、「国際女性デー」が広く普及しているとは言い難い状況が続いてきた。国連広報センターがイーウーマン主催の「働く人の円卓会議」で毎年実施しているアンケートによると、2013年時点では22%だった国際女性デーの認知度が、昨年2017年には70%まで一挙に進んだ。
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