
「サステナビリティさえ十分に取り組めていないのに、サステナビリティの次のことを考えるのはいくら何でも早過ぎるのでは」。私はそう思い、マイクを握ってそう発言しました。
ところが、参加者の多くからは「サステナビリティの取り組みの不十分さや、その遅さを指摘する声が多く上がったのです。
その言葉は、LUSHTIMES(同社の環境・社会問題広報サイト)担当者ケイティ・ダンシーダウンさんの次の言葉に集約されます
「サステナビリティ(持続可能なこと)は、今ある資源を大事に使っていく姿勢ですが、それだけでは足りません。失われたものを取り戻し、以前の豊かさを取り戻す取り組みでなければなりません。私たちはそれをリジェネレーション(regeneration)と呼んでいます」
リジェネレーションとは、日本人には聞きなれない言葉です。辞書では「再生」「再建」「復興」「復活」「改革」「刷新」とあります。語感としてはrenewable (再生可能)に近いように感じました。
つまり、自然エネルギーのように、使ったら使った分だけ補充できるような仕組みです。石油は51年、ウランも102年で枯渇するとされています(原子力・エネルギー図面集2017)。化石燃料やウランは、実際に枯渇するまでには急速に高騰し、日常のエネルギーとしては使えなくなるでしょう。