サラヤが2010年にスタートしたのが「100万人の手洗いプロジェクト」。対象となる衛生商品の売り上げの1%を寄付し、アフリカ・ウガンダで展開する「ユニセフ手洗い促進活動」を支援している。(オルタナ編集部)

ウガンダ現地での手洗い設備の建設をはじめ、子どもたちへの教育や自主的な衛生活動の支援、母親への啓発活動、現地メディアでの手洗いキャンペーンの展開など、住民が石けんを使った正しい手洗いを知り、実践で広めていくことを目指している。
国や県の協力もあり、トイレの後に石けんで手を洗う人の割合は2007年で14%、15年 33.2%、そして17年は37%と年々増加。5歳未満児の死亡率の死亡率はプロジェクト開始前の09年に出生中1千人あたり89人だったのが16年は53人に減少した。
プロジェクトを進めるうち、 手洗いの普及活動だけでなく、劣悪な状態にある医療機関の衛生環境の改善にも着目。
11年には、現地法人「SARAYAEAST AFRICA」を設立し、アルコール手指消毒剤を現地生産。医療従事者に普及させていくことを目指す「病院で手の消毒100%プロジェクト」を始動させた。
日本で開発され、進化したサラヤの衛生商品が今、海外で次世代の命を守っている。つまり、同社の製品を選ぶことは世界の衛生環境向上の支援にもつながるのだ。
◆更家悠介サラヤ社長「社会と向き合い事業を伸ばす」