
回転すしチェーン「スシロー」を展開するスシローグローバルホールディングスはこのほど、兵庫県加西市で田植え体験ツアーを行い、親子連れ50人と農業関係者約30人が参加した。しゃりの原料となるコメの生産現場の体験を通じ顧客と生産者をつなぎ、食育の推進や産地との連携を強めていく狙いだ。同社はコメの年間使用量約2万トンのうち20%程にあたる約4千トンについて、安定供給に向け契約農家による生産を行っている。(オルタナ編集部=堀理雄)
体験ツアーの取り組みは2015年に開始し今年で5年目。同社公式サイトでの募集・抽選を経て家族連れ16組計50人が参加した。同社広報部によれば参加した子どものほとんどが初めて田植えを経験し、「コメ作りの大変さ、ありがたさを体感した」などの感想があった。
同社は2011年産以降、全農パールライスを通じて生産者と契約し、安定供給と品質向上に向けた「スシロー米」生産の取り組みを行っている。産地は秋田、茨城、千葉、滋賀、兵庫、熊本など全国に分布し、現在の契約生産量は、スシロー全体の年間使用量の20%程にあたる約4千トンだ。