◆オルタナ本誌 連載「CSR経営者フォーラム」(57号)から
一般社団法人CSR経営者フォーラム(徳江倫明会長)は4月、都内で春の例会を開き、経営者など約60人が集まった。徳江会長は冒頭で「『グリーンな経団連』を目指したい」と提言した。例会では環境省の森本英香事務次官(当時)が登壇し、気候変動などグローバルなリスクが高まる状況に対してSDGs(持続可能な開発目標)の重要性が高まっていると指摘した上で、「環境問題と経済社会問題を同時に解決する政策が求められている」と話した。(オルタナ編集部・堀 理雄)
規制だけでなく変革を

「第五次環境基本計画とSDGs」と題したトークセッションでは、森本氏とオルタナ編集長の森摂が対談した。
森本氏は、「SDGsの一番重要なコンセプトは、17の目標がすべてつながっているということだ」と指摘、社会構造全体から社会・環境課題を捉える必要性を指摘した。
環境省はこれまで、水俣病や大気汚染といった公害対策をはじめ主に規制官庁としての役割を果たしてきた。しかし気候変動などグローバルなリスクが高まる中で、規制だけでなく同時に社会構造を変えていくアプローチが必要だと、森本氏は強調する。