■飛行時間でSAF代を設定

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スカンジナビア航空は、搭乗するフライトの飛行時間に応じ、顧客がSAFを任意購入することで、CO2抑制に一役買ってもらうためのシステムを構築した。20分間を1ブロックと設定する。例えば、飛行時間が60分のフライトに乗る場合、3ブロック分のSAFを購入するというわけだ。9月現在の1ブロックの価格は10USドル/10ユーロ(約1,100円)となっている。
SAFは航空券の予約時はもちろん、出発前であれば、予約管理を自分で行うための「マイ・ブッキング」上で購入が可能だ。購入されたSAFが使用されるのは、自分の搭乗機とは限らず、同航空のほかのフライトということもある。
スカンジナビア航空も、ルフトハンザ航空同様、顧客の購入を通じて、SAF普及率のアップを図りたいとしている。
■航空旅客もSAFを高く評価

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SAFはライフサイクル全体を通し、従来の航空燃料よりCO2を80%削減できると航空業界で期待されている。6月下旬発表の、国際航空運送協会(IATA)委託の調査で、航空旅客もSAFを高く評価していることがわかった。CO2排出量を抑制するにあたって政府に望むことは何かを尋ねたところ、SAFの開発を望む人は64%に上った。続いて62%が新テクノロジーの研究開発を挙げた。
一方でオランダや英国などですでに実施されている、航空券への環境税を支持する人の割合は最も低く、22%に留まった。