■高速道路での作業が障がい者のやりがいに
新潟支社上越管理事務所は今年、新井PA内にオリジナルの花壇を造り、4月と7月に色とりどりの花の苗を400株ほど植えた。この日は、来年またきれいな花壇にするための冬支度作業。参加者たちは、自分たちの花壇という思いもあり、10時に作業が始まると、慣れた様子でてきぱきと準備を進め、黙々と作業に取り組んだ。
今年度、4回目の参加という秋本知也さん(23)は参加者の中でも若手の一人だ。「自分たちが植えた花を見てもらえることがやりがいになる。これからも自分の持てる力で、一生懸命取り組みたい」と生き生きとした表情で意気込みを語ってくれた。

障がい者福祉施設では普段、屋内での袋詰めなど終わりのない作業が多い。そのため、屋外で開放的なPAでの作業を楽しみにしている利用者もいる。
「夏の暑い日は大変だったけれど、花を植えたり、落ち葉を片づけたりと、終わりが見える作業で、花壇がきれいにできたときは達成感がある」。他の施設やNEXCO社員と一緒に作業する中で、声をかけられたり、ほめられたりと、「自分が必要とされていると感じられる」という人もいた。
ネクスコ・メンテナンス新潟上越事業所の山岸大輔課長は、「とても丁寧にてきぱきと作業をしてくれている。草を根っこから抜くなど、普段手が届かないようなところまで作業してくれるので助かっている」と感謝する。当初はどこまでお願いできるか不安もあったというが、今では信頼して任せられているという。

■信頼関係が芽生え良好なパートナーシップに