文具大手のプラスは19日、「紙製クリアーホルダー」を発売する。紙に樹脂を含ませる製法で中身が透けて見える透明性と耐水性を持つホルダーを業界で初めて実現。従来の製品に比べプラスチック使用量を70%削減した。海洋プラ問題など使い捨てプラ削減に対する一般消費者や企業の関心が高まるなか、そのニーズに応える代替品として開発を進めた。カラーはブルー、イエロー、ピンクの3色で希望小売価格は税抜き1冊120円だ。(オルタナ編集部=堀理雄)

同社の試算によれば、プラ製クリアーホルダーは国内で年間約10億枚販売されている。紙製に置き換えることで、100枚換算で約800gの樹脂量を削減できるという。
同社広報・宣伝室の藤原純子氏は「ファイルをはじめ文房具にはプラスチックが多く使用されており、良い点、便利な点も多い。その上で、プラスチック製品を扱うメーカーとして、社会的関心の高まりのなかで循環型社会に向けどんなことができるかという課題意識で開発を進めた」と話した。
同社は「プラスグループ環境理念・環境方針」のもと、商品・流通開発をはじめ、事業活動における省エネ、省資源、廃棄物の削減や環境保全活動などを推進。今回の紙製クリアーホルダーの開発も、事業や商品を通じた環境負荷低減の取り組みの一つだ。