■オルタナ本誌59号「世界のソーシャル・ビジネス 欧州編 スイス」から
雪上を歩くには滑りにくい靴が適しているが、車イスやベビーカーでの移動は逆に滑りやすいほうが良い。それなら滑る器具を装着すればいいと、車イスで生活しているパトリック・マイヤー氏は車輪に装着する補助具を開発した。このアイデア商品なら、スケートさえ可能だ。 (チューリヒ=岩澤 里美)

ミニスキーと呼べるような「ホイールブレーズ」は、山間部で雪が積もり、雪山を散歩する人が多いスイスならではの製品だろう。
使い方はとても簡単で、車イスの前輪を板にはめ込み、レバーでロックするだけだ。取り外しも、車イスを少し浮かし、使用者自身であっという間にできる。
コンパクトなサイズのS(約2万5240円)は車イス用(車輪の幅2─6.5センチメートル用)で、大きめのXL(約1万6781円)は車輪が大きいベビーカー類に装着する。
グラスファイバーを混ぜたプラスチック製で、耐久性は抜群だ。
*この続きは雑誌「オルタナ」59号(第一特集「動物福祉(アニマルウェルフェア)のリスクと機会」、12月17日発売)に掲載しています。