FSCジャパン(日本森林管理協議会)とボーイスカウト日本連盟はこのほど、森林保護を学び実践するための共同企画「フォレストガーディアン」の3年目のプログラムを4月スタートすると発表した。ボーイスカウトに加盟する小学校3年生から5年生を対象に、身の回りにある森林認証FSCマークつき製品を探すなど、森林と日常の暮らしのつながりを体感するプログラムだ。取り組みを通じFSC認証の普及拡大に結びつけることを目指す。(オルタナ編集部=堀理雄)

「フォレストガーディアン(「森の守護者」の意味)」は、青少年の野外活動や社会貢献活動を行うボーイスカウトの教育プログラムの一つとして、2018年に始まった。
「日常の中でFSCマークを3つ見つける」など、森と生活のつながりを学び実践するための4つのミッションを達成し、子どもたち自らが森を守るための「フォレストガーディアン宣言」をすることで、ボーイスカウトから認定されバッジを授与される。
ミッション達成に向けたワークブックでは、写真やイラストをふんだんに盛り込み、クイズ形式で森林と暮らしのつながりや森と生きものの関わりなどを楽しく学べるよう工夫されている。

またFSCマークのついた製品を選んだり、森林を守るためにできることを家族や友達に伝え話し合うなど、実際の行動に結びつけることがプログラムの特徴だ。
FSCジャパンPR事務局の宮脇淳一さんは「子どもたちが日常の中で森林を守っていくための取り組みを通じ、ボーイスカウトの主な活動場所でもある森林の大切さを学んでほしい。また日本でのFSC認証の認知度を高めていくためにも、小学生に限らず多くの人に実践してもらえたら」と話す。