廃棄物管理サービスを行うサティスファクトリー(東京・中央)は、廃プラスチックを再利用して作ったゴミ袋を事業者向けに販売している。同社では事業者が出した廃プラスチックを回収する取り組みを行っており、その一環として、99%再生材でできたゴミ袋を開発した。6月の1カ月間で国内大手20社が出した34トンの廃プラスチックを回収、45リットルのゴミ袋に換算すると200万枚生産可能な体制を構築した。(オルタナS編集長=池田 真隆)

同社が販売するゴミ袋の名称は、「FUROSHIKI(フロシキ)」。繰り返し使える「風呂敷」を、消費社会が目指すべき象徴ととらえた。6月から国内の事業者向けに廃棄プラスチックの回収を始め、1カ月で国内大手20社から34トンの廃プラを集めた。回収した廃プラをもとにゴミ袋(45リットル)を作ると200万枚の生産が可能だ。
同規模の生産に新しいプラスチック資源を使用した場合と比較すると、co2排出量を約100トン削減した。廃棄せず、再利用して新しい企業価値を生む「サーキュラーエコノミー」を推進していく。
同社経営企画部の椛田麗氏は、「9月には60社から100トン以上の廃プラを回収できるようになる」と話す。価格は非公開だが、「ゴミ袋の相場価格と同程度」(椛田氏)とのことだ。ゴミ袋は、45リットルから120リットルがある。