メキシコのビール「コロナ・エキストラ」を展開するアンハイザー・ブッシュ・インベブ(本社ベルギー)は7月9日、新型コロナで打撃を受けた観光・旅行業界を支援すると発表した。世界のホテルの14000室以上を予約・先払いし、消費者に提供することで、苦戦する観光・旅行業界を支援する。国内では日本法人が沖縄の宿泊・観光事業に対して約2000万円の支援を行う。(オルタナ編集部=三宅千鶴)

コロナ・エキストラは海とのつながりを大切にし、大自然への旅行を推奨してきたことから、新型コロナウイルスの影響を受けた観光・旅行業界のサポートを実施することを決めた。
日本法人のアンハイザー・ブッシュ・インベブ ジャパンは2015年から毎年、音楽イベント「コロナ・サンセット・フェスティバル」を開催してきたが、今年は新型コロナの影響で中止になった。
アンハイザー・ブッシュ・インベブ ジャパンの広報担当者は「音楽イベントを開催するにあたり、沖縄にはたくさんの協力をしてもらった。不況の余波を受けている宿泊・観光業に、『恩返ししたい』という思いで支援することを決めた」と経緯を語る。
費用は、国内でのブランド年間予算から拠出する。消費者向けのプレゼントキャンペーンは9月に予定されており、現在、沖縄県内の宿泊施設の空室の買い取りを調整中だ。予定は、国内の状況により変更される可能性がある。
このほか、同社はビーチクリーンやプラスチックの再生利用活動にも取り組んでいる。