ヨガやイラストのメニュー

アイ・アム・ラブのメニューにはアイスクリームやカプチーノと一緒に、ヨガ教室やイラストレーターの紹介が並ぶ。
「開店に協力してくれた人たちで、来店者にもすすめたいと思った」(ケビンさん)
ケビンさんは会社の経営に追われ、燃え尽き症候群になりかけたとき、ヨガに出合って救われたという。社員も全員ヨガをし、中には指導資格を持つ人もいる。店内ではヨガ教室や音楽ライブなど多彩な催しが開かれる。
「アイスクリームはみんなを笑顔にするツール。多くの人と交流するきっかけになる」と話すとおり、アイス好きのドイツ人は、1カップ1ユーロ(約130円)で満面の笑顔だ。
素材はできるだけオーガニックで地元産のものを使う。バニラとコーヒーはメキシコから輸入しているが、実際に現地を訪れてパーマカルチャーの農家と提携した。
先日、クラウドファンディングサイトを運営するゆずり葉(熊本市)の清水奈保子代表理事らがアイ・アム・ラブを訪れ、意気投合した。それが縁でケビンさんは一カ月後、熊本県の有機農家を訪ねた。
初めての日本滞在についてケビンさんは「人々が親切で丁寧なことに驚いた。家もレストランも清潔。神道は自然と結びついているのだと思った」と絶賛。熊本の抹茶を使ったアイスを、ドイツで食べられる日は近そうだ。
*雑誌オルタナ51号(2017年12月18日発売)「世界のソーシャルビジネス」から転載