■世界のソーシャルビジネス 北米編 米国

2017年1月、「#knowyourlemons(自分のレモンを知ろう!)」という画像が世界中のFacebookを駆け巡った。レモンを乳房に見立て、乳がんの症状を表現したこの写真は、女性向けの自己検診用資料として作られたものだ。早期発見ができれば生存率が高いとされる乳がんゆえに、このキャンペーンは大きな威力を発揮している。 (寺町 幸枝)
乳がんというと、がんの仕組みの解明や治療薬の研究に多くの資金がつぎ込まれてきた。しかし、乳がんに関する知識を女性たち自身が持っていれば、早期発見することができるのではないか。
そんな思いから、「ワールドワイドブレストキャンサー」を立ち上げたのが、米国出身で在ロンドンのデザイナー、コリン・エルスワース・ボーモントさんだ。
2人の祖母を乳がんで亡くしたボーモントさんは、乳がんを撲滅することはできなくても、早期発見が生存率を上げると知った。だが、乳房の状況を理解するための情報を手に入れることに苦労した。
SNSで世界の注目の的へ
1 2