「もともとマイバッグを使っていたが、授業を通して、自分の行動が環境につながっているという実感がわいた。環境を考えて行動するということが、当たり前の世の中になってほしい」

こう話すのは、南丹高校総合学科3年の尾嵜凛さんだ。
南丹高校では特別講義後、自分たちで何ができるのかをテーマに、グループワークを進めていった。
あるグループは、マイボトルを普及するには、給水スポットの場所を広める必要があると考え、給水スポットを紹介するアプリのポスターを作成。別のグループは、部活中にマイボトルで水分補給する動画を実際に制作し、SNSで拡散させるアイデアを披露した。それまで部活中に大きなタンクで共有していたが、「各自がマイボトルで飲むことで、環境にもコロナ対策にも良いことが分かった」との気付きも得た。
より多くの人を巻き込むために、有名人を起用するキャンペーンを企画したグループでは、環境意識の高い有名人をリストアップし、手紙も送った。現在、返事待ちの状況だ。
桂川孝裕・亀岡市長は「市や京都、日本をどのように自分たちの考えや行動によって変えていくことができるのか。これは大きなチャレンジ。高校生からの提案を真摯に受け止めて、亀岡から新たな環境行動を起こしていきたい」と期待をよせた。