活動を始めて1ヶ月、すでに30校3,000人以上の小学生から高校生に伝えてきた。「同世代が伝えるからこそインパクトがあり、直接心に届くということを実感しています。」と語る露木さんの思いは、生徒だけでなく、先生たちの心も動かしている。
「学校での講演を始めるにあたり、SNSで協力してくださる先生を募りました。すると、私の想いに共感して下さった先生方から多くの連絡をいただき、すでに50以上の学校での講演が決まっています。活動当初は、日本は変わらないんじゃないか?と不安でしたが、素敵な先生方との出会いを通して、私の中に希望と、日本は絶対に変わっていけるという確信が生まれました」


露木さんの活動はまだ始まったばかりだが、日本の中高生600万人のうち3.5%にあたるおよそ21万人に伝えることを目標に活動していきたいと言う。なぜ3.5%なのか。
「20世紀に起きた多くの市民活動を調査した結果、非暴力的なムーブメントは賛同する人がその集団の3.5パーセントに達したとき、成功するケースが極めて高いという研究結果があります。私もこの活動を一過性ではなく、きちんとしたムーブメントにしていきたいと考えています」
大学を休学し、自分の大切な時間を地球のため、これからを生きる子どもたちのために使うと決めた19歳の環境活動家の覚悟に、私たちはどう応えていくべきか。
「この気候変動の問題には、解決策があるんです。消費者である私たちの選択を変えることです。」そう教えてくれた彼女に、地球に、未来を生きる子どもたちに、私は応えていくと決めた。