2021年3月、日本初の判決が予定されている。2019年から各地の地裁に訴えられている「結婚の自由をすべての人に」裁判における初の判決、舞台は札幌地裁だ。

2021年1月現在、同性同士で婚姻ができる国・地域は世界で30になる。国会などの立法によって法制化した国もあるが、司法の判断で実現した国も多い。カナダやアメリカ、最近では台湾で、日本の最高裁判所にあたる機関が同性同士の結婚ができないことは「不平等」であると判断したことが決め手になった。
日本では、2019年2月14日、バレンタインデーに合わせて、全国の4つの地裁(現在は5つ)で一斉に「結婚の自由をすべての人に」訴訟が始まった。その後、2019年7月に日本弁護士連合会が同性同士の結婚ができないことは法の下の平等に反する「重大な人権侵害」だという国への意見書を公開しているが、立法の動きは鈍い。
日本初の地裁判決、3月に札幌地裁で
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