今年1月から、製品の原液をボトラーに供給している守山工場(滋賀県)では、原液製造に使用するすべてのペットボトル容器を100%再生素材のペットボトルに切り替えた。従来の原液容器に使っていたプラスチック量を51トン減らし、二酸化炭素は年間で18.2%削減した。
この取り組みで減らしたプラスチックの量などは、「容器の 2030 年ビジョン」の目標数値に含めてはいないが、同社の飯田征樹・サステナビリティー推進部長は、「サプライチェーンの源流から、リサイクル材を使う意識を徹底することが重要だと考えている」と話す。

回収については、「リサイクルしてね」ロゴをリサイクル可能なすべての製品のラベルに掲載し、啓発に取り組む。
今後は、自動販売機などにも「リサイクルしてね」ロゴを掲載し、キャンペーンも展開する予定だという。
回収の仕組みを強化するため、自社だけでなく、外部のパートナーとの連携を進める。関東や東海、九州地方に製品を販売しているコカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、ドラッグストアの「ウエルシア」と組み、店頭での回収を行う。北海道コカ・コーラボトリングは公益財団法人アイヌ民族文化財団と組み、施設の中に回収機を設置、回収した容器1本に付き1円を同財団に寄付している。
世界では、マイボトルが広がり、ペットボトルそのものからの脱却が進む。この動きに関して、飯田部長は、「製品の製造から回収までの環境負荷を調べたときに、ペットボトルは環境負荷が低いというデータがある。再生ペットボトルやサステナビリティ素材の取扱量を増やしていきたい」と語った。