また、素材そのものがサステナブルな調達方法で生産されているものもある。例えば、レンチング社のテンセルという素材は間伐材などの木を細かくし、それを生地化にしたもの。元々木材という天然素材のため、生分解もあり、元の自然に戻る仕組みになっている。
そして、スパイバー社が開発したブリュードプロテインという素材は新しく素材を開発し、石油に頼らず、微生物による発酵で作られた人工の構造タンパク質のことである。こちらも再資源化しやすい材料ということでも注目を集めている。

作られた生地がそもそも再生素材から作られている事と再度土に換えるというのは生物多様性の循環サイクルに洋服もやっと含まれる事ができると嬉しくなった。
ただ、一点、課題としてあげるのであれば、生分解をするために土に埋める場合は一定の条件が必要で、海洋で分解するものでも長期間の時間を要する。生分解性のスピードと昨今の商品開発のスピードがイコールにはなっていない現状がある。